志望理由書・提出書類 手順とテンプレ
専門学校の志望理由書800字 例文と5段落テンプレ・AI点検手順
5段落800字のひな形に、学校の資料から書き抜いた言葉と自分の出来事を入れて、志望理由書を書き上げます。AIは質問役と点検役に回し、文は自分で書きます。AO入試で出す場合に確かめる4点もまとめました。
BRIEF この記事で終わること
学校の資料と自分の出来事をもとに、5段落800字の志望理由書の下書きが自分の言葉で書き上がっている
| 記事の型 | 手順とテンプレ |
|---|---|
| 所要時間 | 2日に分けて計105分 |
| 必要なもの | 志望校の募集要項とパンフレット、筆記用具と紙、AIチャット1つ |
| 手元に残るもの | 記入済みの材料シートと、AIの指摘を反映した5段落800字の下書き |
| 配布素材 | 専門学校の志望理由書800字 材料集めと5段落ひな形シート |
| 参照した資料 | 1件(記事末に一覧) |
志望理由書800字を5段落に分けると、1段落あたりは160字前後になります。専門学校向けの800字では、なりたい職業と学科で身につける技術、卒業後の働き方を1本の線でつなぎます。そうすると、段落ごとの役割が決めやすくなります。ここでは5段落の例文テンプレートに自分の材料を入れ、AIには質問役と点検役を頼む手順を、2日に分けて計105分で進めます。
800字を5段落に割り振るひな形
字数は次の表のように配分し、3段落目をいちばん厚くしています。
| 段落 | 書くこと | 目安の字数 | 材料の出どころ |
|---|---|---|---|
| 1 | 目指す職業と志望学科を一文で示す | 120字 | 自分で決めたこと |
| 2 | その職業を目指したきっかけの出来事 | 180字 | 自分の経験 |
| 3 | この学校と学科を選んだ理由 | 200字 | 募集要項、パンフレット、体験入学のメモ |
| 4 | 入学後に力を入れることと今の準備 | 180字 | カリキュラム表と自分の現状 |
| 5 | 卒業後にどう働きたいか | 120字 | 職業について調べたこと |
3段落目を厚くしたのは、5つの段落のうち、出願先ごとに中身が最も変わる段落だからです。学校名を別の学校に入れ替えて読み、それでも文が成り立つなら、書き直す候補になります。学校名を入れ替えても通じる文は、3段落目から外すという基準で、書いた文を点検していきます。
各段落は、次の書き出しから始めると字数の見当がつきます。空欄は自分の言葉で埋め、2文目以降は自分の出来事で続けます。
- 私は将来、___として___に携わりたいと考え、貴校の___学科を志望します。
- この仕事を目指したきっかけは、___のときに___をした経験です。
- 貴校を選んだのは、___という実習で___を身につけられると考えたからです。
- 入学後は___に力を入れ、在学中に___の取得を目指します。
- 卒業後は___として、___な働き方をしたいと考えています。
次は、調理の学科を志望する架空の生徒の3段落目です。授業の回数や体験入学の様子は、説明のために作ったものです。
貴校を選んだのは、1年次から週3回ある調理実習で、包丁の基本から献立づくりまで段階を追って学べると考えたからです。7月の体験入学では、在校生が100人分の仕込みを時間内に終える様子を見ました。私は週末に家族4人分の弁当を作っていますが、量が増えると段取りが崩れます。貴校の実習で、大人数に向けた段取りを身につけたいと考えました。
専門学校の志望理由書800字 材料集めと5段落ひな形シート
senmongakko-shiboriyuusho-800ji-5danraku-sheet.mdMarkdown5ステップ・記入欄40以上・記入例4つ
手順1 学校の資料から言葉を3つ書き抜く
1日目の最初の15分で、志望校の募集要項、パンフレット、学校のサイトを手元に並べます。学科の紹介ページから、授業名、実習の回数、取得を目指す資格、卒業後の進路の例を探し、3つ書き抜きます。書き抜くときは、資料名とページも一緒にメモしておきます。3段落目に書いた事実を、提出前に資料と照らし合わせるためです。体験入学やオープンキャンパスに参加した場合は、その日に見たことも同じ表に加えます。
手順2 自分の出来事を手書きで5つ出す
次の20分で、目指す職業に関わる自分の出来事を5つ、紙に手で書きます。1つにつき、いつ、何をしたか、そのとき感じたことの3点を短く書きます。部活動、アルバイト、家の手伝い、授業の課題など、小さな場面でも材料になります。AIに聞く前に手で書くのは、先にAIの例を見ると、自分の記憶よりその例に寄せて書きやすくなるからです。書き終えたら、手順1で書き抜いた言葉とつながる出来事に印を付けます。
手順3 AIに質問役を頼んで出来事を掘り下げる
1日目の残り15分で、印を付けた出来事をAIとの対話で掘り下げます。次の依頼文をコピーし、空欄と最後のメモを埋めて送ります。
あなたは志望理由書の材料集めを手伝う聞き手です。文章は書かないでください。
私は___の仕事を目指し、___学科への出願を考えている高校生です。
下のメモを読み、800字の志望理由書に使う出来事を思い出すための質問を、1回に1つずつ、合計5つしてください。
質問は、いつ、何をしたか、そのとき何を感じたかが答えに入る形にしてください。
私の答えを要約したり、例文にしたりしないでください。
メモ:
ここに手順2で書いた出来事を貼る答えはAIの画面に打ち込むほか、手順2の紙にも書き足します。AIが途中で要約や例文を出してきたら、その部分は使わず、質問の部分を拾います。
氏名、在籍校名、住所は○○に置き換えてから貼ります。使うAIサービスの利用規約や年齢の条件も、在籍校の案内とあわせて確認しておきます。
手順4 ひな形に自分の言葉で書き入れる
2日目の30分で、手順1の書き抜きと手順2の紙を見ながら、5段落を順に書きます。最初は字数を気にせず、最後まで書き切ってから段落ごとに数えます。目安より40字以上多い段落は、同じ意味の文を1つ削ります。少ない段落には、その出来事で感じたことを1文足します。手書きで提出する場合も、書いた文を一度入力しておくと字数を数えやすくなります。
手順5 AIに点検を頼み、直すのは自分で行う
書き上げた800字は、次の依頼文でAIに点検してもらいます。所要時間は15分ほどです。
あなたは志望理由書の点検係です。文章を書き直さず、指摘だけをしてください。
次の800字の文章について、下の4点を段落番号つきで挙げてください。
1. 学校名を別の学校に入れ替えても成り立つ文
2. 具体的な出来事や数字がなく、気持ちだけを述べている文
3. 1文が60字を超えている文
4. 事実として資料で確かめる必要がある授業名、数字、資格名の一覧
直した例文は出さないでください。
文章:
ここに自分で書いた文章を貼る返ってきた指摘は、ワークシートのステップ4の表に写し、直し方を自分で書きます。AIが直し文を出してきても写さず、指摘の部分を受け取るようにすると、提出する文が自分の言い回しのまま残ります。4番目の一覧に出た授業名や数字は、手順1のメモと照らし合わせます。資料で見つからないものは、文から削ります。
AO入試で出す場合に確かめる4点
専門学校のAO入試では、出願の前にエントリーや面談を行う学校があります。書類の名前が志望理由書でなくエントリーシートの場合もあり、字数も800字とは限りません。次の4点を要項で確かめ、ワークシートのステップ5に書き写します。
- 提出する書類の名前と、指定された字数を確かめます。
- 手書きか入力か、用紙の指定があるかを確かめます。
- エントリー、面談、出願の日程と順番を確かめます。
- 出願書類でのAIの使い方について、記載があるかを確かめます。
文部科学省は令和6年12月26日に「初等中等教育段階における生成AIの利活用に関するガイドライン Ver.2.0」を公表しています。出願書類でのAIの扱いは、志望校の出願案内と在籍校の指導に沿って確かめる前提で進めます。案内に記載が見つからない場合は、その学校の入試窓口に問い合わせる方法があります。
提出前に声に出して読み、面談に備える
最後の10分で、書き上げた800字を声に出して読みます。つかえた箇所には印を付け、1文を2つに分けるか、普段使う言葉に置き換えます。面談がある場合は、2段落目の出来事について質問される場面も考えられます。手順2の紙は、清書した志望理由書と一緒に保管しておきます。次の作業は、ワークシートのステップ1に、志望校の資料から言葉を3つ書き抜くことです。
よくある質問
専門学校の志望理由書で800字以外の字数を指定されたときはどうしますか?
表の配分比率をそのまま使い、指定の字数に合わせて掛け直します。たとえば600字なら各段落を4分の3にして、90字、135字、150字、135字、90字に配分します。
AO入試のエントリーシートにもこの手順は使えますか?
設問が志望理由と重なる場合は、手順1と手順2の材料をそのまま使えます。設問ごとに字数や書く内容の指定が異なるため、先に要項で設問を確かめてから段落を割り振ります。
LIMITS この手順で解けないこと
- 志望校の選び方や、どの入試方式で出願するかの判断はこの手順では扱いません
- 面談や面接の受け答えの練習は、在籍校の先生や学校説明会で相談する必要があります
- 出願書類でのAI利用の可否は、志望校の要項や入試窓口で確かめる必要があります
できることだけを並べても判断は早くなりません。扱えない範囲を先に出しています。
参照した資料
資料 文部科学省「初等中等教育段階における生成AIの利活用に関するガイドライン Ver.2.0」 (令和6年12月26日公表。本文では資料の名称と公表日を参照)

