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志望理由書・提出書類 比較

志望理由書のChatGPT利用がバレるか不安なときの提出前点検リスト

AIで下書きした志望理由書が見分けられるかを判定する公的な資料は見当たりません。代わりに、自分の経験と事実で説明できる文章になっているかを、提出前の40分で点検する手順を用意しました。

BRIEF この記事で終わること

志望理由書のAI利用を7項目で点検し終え、書き直す段落と確かめる募集要項の箇所に印が付いている。

記事の型 比較
所要時間 40分
必要なもの 書きかけの志望理由書、AIチャット1つ、志望先の募集要項、活動の記録や探究ノート
手元に残るもの 7項目を記入し、書き直す段落に印を付けた点検シート
配布素材 志望理由書 AI利用の提出前点検シート
参照した資料 1件(記事末に一覧)

志望理由書のAI利用は3つの軸で点検できます

志望理由書をChatGPTなどで書いたとき、大学側に見分けられるかを示した公的な資料は見当たりません。AI検出ツールの精度を公表した省庁や大学の資料も、まだ確かめていません。この記事では見分けられるかを推測せず、提出物として自分で説明できるかを点検します。軸は「自分の経験で書けているか」「事実に誤りがないか」「募集要項の指示に沿っているか」の3つです。

文部科学省「初等中等教育段階における生成AIの利活用に関するガイドライン Ver.2.0」のp.18には、不適切と考えられる例が並んでいます。その中に、レポートや小論文等について「生成AIによる生成物をほぼそのまま自己の成果物として応募・提出する」ことが入っています。同じ資料のp.20では、レポートを評価する視点の例として「自分自身の経験を踏まえた記述になっているか」「事実関係に誤りがないか」が挙げられています。志望理由書の点検にも、この2つの視点を借りることができます。 なお、このガイドラインは学校現場向けの資料で、大学入試での扱いを定めたものではありません。

AIの使い方4つを同じ軸で比べる

AIがどこまで関わったかで、点検で見る所と直す量が変わります。次の表は、よくある4つの使い方を点検の軸に揃えて並べたものです。

使い方自分の経験で書けているか事実に誤りがないか直す作業の量
材料を書き出し、AIに質問してもらった自分の箇条書きが元なので確かめやすい自分の記録と照らせば確かめられる少ない
構成の順番だけ相談した本文を自分で書くため確かめやすい本文の数字を記録と照合する少ない
AIの下書きを部分的に直した直し忘れた段落に一般論が残りやすいAIが足した数字や固有名を探す中くらい
AIの出力をほぼそのまま使った経験が入っていない文が多くなりやすい全文の事実確認が要る多い

表の下の行へ進むほど、後で出てくる点検項目の2と3に時間がかかります。一番下の行は、p.18が不適切な例として挙げた書き方に近い使い方です。自分の使い方が表のどの行に近いかを先に決めると、点検の順番が決まります。

ChatGPTで書いた志望理由書は、バレるものですか。
読者
見分けられるかを示した公的な資料は見当たりません。点検で確かめられるのは、自分の経験と事実で書けているかのほうです。
タネ

提出前に確かめる7項目と所要時間

点検は40分ほどを目安に、次の順で進めます。各項目の記入欄は配布素材にまとめました。

  1. AIを使った工程を書き出します。材料集め・構成・下書き・言い換えのどれに使ったかを1行ずつ残します。
  2. 抽象的な語に印を付けます。「主体的に」「多様な」「貢献したい」の後に、いつ・どこで・何をしたかがあるかを見ます。
  3. 数字と固有名を記録と照らします。活動の日付や回数、大会名、書名を、探究ノートや学校の記録で確かめます。
  4. 声に出して読みます。自分が普段言わない言い回しに印を付けます。
  5. 段落ごとに、なぜそう考えたかを30秒で話せるかを試します。話せなかった段落が書き直しの候補になります。
  6. 募集要項と学校の説明を読み、AIの利用や本人作成の確認について書かれた箇所を探します。
  7. 使った記録を保存します。ツール名、入力した文、日付を控えておきます。

志望理由書 AI利用の提出前点検シート

shiboriyuusho-ai-riyou-tenken-sheet.mdMarkdown5ステップ・記入欄30

AIに点検役を頼むプロンプトと、出力の直し方

AIに書き直しを頼むと、自分の言葉が減る方向に進みやすくなります。点検では、AIに文章を直させず、質問と指摘を返してもらう形が使えます。次の文をコピーし、最後の行に自分の下書きを貼って使います。

  • あなたは志望理由書を読む人の立場で、次の文章に質問をする役です。
  • 文章を書き直したり、新しい文を提案したりしないでください。
  • 具体的な経験が書かれていない文を、最大5つ抜き出してください。
  • 抜き出した文ごとに、いつ・どこで・何をしたかを尋ねる質問を1つずつ作ってください。
  • 数字や固有名詞が出てくる文を一覧にし、確認が要る点を示してください。
  • 文章: ここに自分の下書きを貼る

返ってきた質問には、AIではなく自分で答えを書きます。答えを1〜2文にまとめ、元の抽象的な文と差し替えます。数字の一覧は記録と照らし、合っていれば丸を付け、違えば記録に合わせて直します。AIの返答を文章に貼り込まず、自分の答えで置き換える形にすると、出力をそのまま提出する状態を避けられます。下書きを貼る前に、氏名や学校名、友人の名前を消しておきます。同ガイドラインのp.19も、プロンプトに氏名等の個人情報を入力させない留意を挙げています。

使った記録を残す手順

AIを使ったかを尋ねられたときに説明できるよう、記録を残しておく方法があります。同ガイドラインのp.20には、次の一文があります。

生成AIを用いた際には、生成AIツールの名称、入力したプロンプトや出力、日付等を明記させることが考えられる。

引用文部科学省「初等中等教育段階における生成AIの利活用に関するガイドライン Ver.2.0」令和6年12月26日p.20「Box-6. 課題に関する留意事項について」

学校の課題向けの記述ですが、挙げられた項目は点検シートの記録欄に使えます。ツール名、日付、入力した文、出力のうち採用した部分を、1回ごとに1行で残します。同じp.20には、AIに修正させた文を「たたき台」にして推敲し、その過程をワープロソフトの校閲機能で残す例も載っています。変更履歴を有効にしておくと、どこを自分で直したかを後から追えます。

募集要項と学校の説明で確かめる箇所

志望理由書でのAIの扱いは、大学ごとに公表の有無も内容も異なります。確かめる箇所は、募集要項の出願書類と注意事項の欄、大学の入試のお知らせのページです。見つけた記載は、点検シートのステップ5に書き写します。

使ってよいかの判断

この点検は、使い方が認められるかを判定するものではありません。記載が見当たらないときは、大学の入試担当窓口や高校の担任の先生に確かめる選択肢があります。

募集要項にAIの記載がなければ、自由に使ってよいのですか。
読者
記載がないことが許可を意味するとは限りません。大学の入試担当窓口に問い合わせて、回答と日付を控えておく方法があります。
タネ

今週の作業は、点検シートの7項目を埋め、印を付けた文を書き直すところまでです。項目5で30秒話せなかった段落から直し始めると、手を付ける順番に迷いません。

よくある質問

AI検出ツールで、志望理由書にChatGPTを使ったかは分かりますか。

検出ツールの精度を示した省庁や大学の公的な資料は見当たりません。点検では、見分けられるかより、自分の経験と事実で説明できる文章かを確かめます。

AIを使ったことは、どう記録しておけばよいですか。

文部科学省のガイドラインp.20には、ツールの名称、入力したプロンプトや出力、日付等を明記させる例があります。この項目を1回ごとに1行で残す方法があります。

LIMITS この手順で解けないこと

  • AI検出ツールで見分けられるかどうかは、この手順では判定できません。
  • 志望先の大学がAIの利用を認めているかは、募集要項や入試担当窓口で確かめる必要があります。
  • 文章の出来や選考での評価について、この手順では判断できません。

できることだけを並べても判断は早くなりません。扱えない範囲を先に出しています。

References

参照した資料

資料 文部科学省「初等中等教育段階における生成AIの利活用に関するガイドライン Ver.2.0」 (令和6年12月26日公表。p.18 Box-5「不適切と考えられる例」、p.19「個人情報やプライバシー、著作権の保護」、p.20 Box-6「課題に関する留意事項について」を参照。)

#志望理由書#生成AI#提出前の点検#高校生#チェックリスト

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