志望理由書・提出書類 手順とテンプレ
志望理由書の例文を600字・800字の穴埋めテンプレートで作る手順
志望理由書は600字と800字で、書く内容の量が変わります。型に沿って埋めていけば、増える200字をどこに使うか迷わず下書きができます。
BRIEF この記事で終わること
600字・800字それぞれの志望理由書の下書きが、自分の言葉で書き上がっている状態になっています
| 記事の型 | 手順とテンプレ |
|---|---|
| 所要時間 | 90分(下書き60分+AIチェックと直し30分) |
| 必要なもの | 筆記用具、募集要項(文字数・提出形式の確認用)、AIチャット1つ、下書き用のノートかメモアプリ |
| 手元に残るもの | 600字・800字それぞれ記入済みの志望理由書下書き |
| 配布素材 | 志望理由書600字・800字 穴埋めテンプレートワークシート |
| 参照した資料 | 2件(記事末に一覧) |
結論:増える200字をどこに使うかで型を分ける
志望理由書は、600字でも800字でも骨格は同じです。違うのは「裏付けとなる経験」のブロックを増やせるかどうかです。600字は「きっかけ」「学びたいこと」「大学を選ぶ理由」「将来への接続」の4ブロックで要点を絞ります。800字はここに「裏付けとなる経験」を1ブロック足します。まず募集要項で文字数と提出形式を確認します。そのあと下のテンプレートで下書きを作ります。
600字テンプレートの4ブロック
600字は次の4ブロックで組み立てます。
- きっかけ(学びたいことに興味を持った経緯):約100字
- 学びたいこと・具体的な関心:約200字
- この大学を選ぶ理由:約150字
- 入学後の学び方・将来への接続:約150字
「きっかけ」は出来事の説明より、そこで何を疑問に思ったかを書きます。次のブロックにつながりやすくなります。「学びたいこと」は分野名だけで終わらせません。具体的に知りたい問いまで書き込みます。「大学を選ぶ理由」には、授業名や研究室名を入れます。募集要項や大学サイトで確認できる名称だと、輪郭がはっきりします。
800字テンプレートの5ブロック
800字は600字の4ブロックに、もう1ブロック足した型です。
- きっかけ:約100字
- 学びたいこと・具体的な関心:約200字
- 裏付けとなる経験・具体的なエピソード:約150字
- この大学を選ぶ理由:約150字
- 入学後の学び方・将来への接続:約200字
3番目の「裏付けとなる経験」には、探究活動・委員会活動・アルバイトなど、自分が実際に関わった場面を1つ選びます。複数のエピソードを詰め込むと、1つあたりの具体性が薄まります。範囲を絞って書く選択肢があります。
配布素材の使い方(3ステップ)
- 募集要項で、志望理由書の文字数と提出形式(Web入力かPDFかなど)を確認します。
- 配布素材の空欄を、ブロックごとの文字数目安を見ながら埋めます。
- 下書きができたら、次の見出しのプロンプトでAIに構成チェックを頼みます。そのあと自分の言葉に直します。
志望理由書600字・800字 穴埋めテンプレートワークシート
shiboriyuusho-600-800-tenpure-worksheet.mdMarkdown600字用4ブロック+800字用5ブロック、記入欄9箇所+自己点検チェック5項目
AIに下書きの構成チェックを頼むプロンプト
AIには文章を新しく書かせません。下書きの構成チェックだけを頼む使い方です。次のプロンプトをコピーして、下書きの後ろに貼り付けて使います。
以下は大学の志望理由書の下書きです。①話の流れが「きっかけ→学びたいこと→(裏付けとなる経験→)大学を選ぶ理由→将来」の順になっているか、②同じ内容を繰り返す段落がないか、③指定した文字数からどのくらい過不足があるかを箇条書きで指摘してください。文章の書き直しや追加はしないでください。
【下書き】 (配布素材で書いた下書きをここに貼り付ける)
出力として返ってくるのは、構成についての指摘だけです。具体的な言い回しの提案が混じっていても、その文章はそのまま使いません。指摘された箇所だけを、自分で書き直します。固有名詞・数字・気持ちを表す言葉は、AIが挙げた例ではなく、自分が体験した内容に置き換えます。
600字と800字の記入ブロック早見表
| ブロック | 600字の目安 | 800字の目安 |
|---|---|---|
| きっかけ | 約100字 | 約100字 |
| 学びたいこと・具体的関心 | 約200字 | 約200字 |
| 裏付けとなる経験 | なし | 約150字 |
| この大学を選ぶ理由 | 約150字 | 約150字 |
| 入学後の学び方・将来 | 約150字 | 約200字 |
| 合計 | 約600字 | 約800字 |
文字数のカウント方法(句読点・改行を含むかどうか)や提出形式は、大学ごとに異なります。募集要項の記載を確認してください。生成AIの利用可否も、志望校の募集要項や学校のルールを確認したうえで進める前提です。
提出前の自己点検(自分の言葉になっているか)
自らの作った文章を基に生成AIに修正させたものを「たたき台」として、何度も自分で推敲し、より良い自分らしい文章として整えた過程・結果をワープロソフトの校閲機能を使って提出させることも考えられる。
同ガイドラインのp.18にも、近い内容があります。コンクール作品やレポート・小論文について、生成AIの生成物をほぼそのまま提出することは、不適切と考えられています。志望理由書にも、同じ考え方が当てはまる場面があります。
各ブロックを埋めるときのコツ
- 「きっかけ」は出来事の説明より、そこで生まれた疑問を中心に書きます。
- 「学びたいこと」は分野名で終わらせず、知りたい問いまで具体的に書きます。
- 「裏付けとなる経験」は1つに絞ります。そこで考えたこと・行動したことを書きます。
- 「大学を選ぶ理由」には、確認できる授業名・研究室名・プログラム名を入れます。
- 「将来への接続」は、入学後に学びたいことまでを書きます。将来の職業は断定しない書き方があります。
よくある質問
志望理由書の文字数に句読点は含まれますか?
大学や様式によって扱いが異なります。募集要項に記載がない場合は、出願先の入試課に確認する方法があります。
AIに書いてもらった志望理由書をそのまま提出してもよいですか?
推奨していません。文部科学省の生成AIガイドラインVer.2.0でも、生成AIの生成物をほぼそのまま自己の成果物として提出することは、不適切な例として挙げられています。自分の言葉に直す作業が必要です。
LIMITS この手順で解けないこと
- 学校ごとの文字数・提出形式・使用できる生成AIサービスの違いには対応していません(募集要項の確認が必要です)
- 面接で聞かれる想定質問への回答づくりや、合否の見通しはこの記事では扱っていません
- 文章表現の細かい添削(語彙・言い回しの評価)はこの手順の範囲外です
できることだけを並べても判断は早くなりません。扱えない範囲を先に出しています。
参照した資料
資料 文部科学省「初等中等教育段階における生成AIの利活用に関するガイドライン Ver.2.0」 (令和6年12月26日公表。p.18「学習場面において利活用が考えられる例、不適切と考えられる例」、p.20「課題に関する留意事項について」を参照。)
資料 文部科学省「3-2-2『総合型選抜』(現行AO入試)における評価方法の改善点」 (総合型選抜では、志願者本人が記載する入学希望理由書等の資料を積極的に活用するとされている解説ページ。)

