志望理由書・提出書類 手順とテンプレ
探究の活動レポートを総合型選抜提出用に書く手順
総合型選抜の活動報告書には、探究ノートの記録から指定字数に合う事実を選び直す作業が要ります。この記事はその手順を示します。
BRIEF この記事で終わること
探究ノートの記録から、総合型選抜の活動報告書の下書きが指定字数で書き上がっている。
| 記事の型 | 手順とテンプレ |
|---|---|
| 所要時間 | 2日に分けて計90分 |
| 必要なもの | これまでの探究ノートや活動記録、AIチャット1つ、出願先の募集要項、筆記用具 |
| 手元に残るもの | 活動報告書の下書きと絞り込み用ワークシートの記入済み原稿 |
| 配布素材 | 活動レポート絞り込みワークシート |
| 参照した資料 | 4件(記事末に一覧) |
活動報告書は、探究ノートの記録から事実を選ぶ作業です
探究ノートには、調べた日付や失敗した実験、雑多なメモが並んでいます。総合型選抜の活動報告書に必要なのは、その中から指定字数に収まる事実を選ぶ作業です。書き足して埋めようとすると、かえって要点がぼやけます。まず手元の記録を洗い出し、募集要項の指定に照らして削る分量を決めます。手順はステップ1から5の順に進めます。
ステップ1 探究ノートから使える事実を洗い出す
ここでは、探究ノートやワークシートを見返し、使える記述に印を付けます。印を付ける基準は4つです。課題を決めた理由、実際に調べた方法、調べて分かったこと、そこから見えた次の課題です。この4つは、文部科学省の「高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説 総合的な探究の時間編」(平成30年7月)が示す、課題の設定・情報の収集・整理分析・まとめ表現という探究の過程に沿っています。印を付けた記述を、日付と一緒に1行のメモに書き出します。メモが10行を超えたら、あとで削る前提で構いません。書き出したメモは、この後の絞り込み作業でそのまま使う材料になります。
ステップ2 募集要項の指定を確認する
大学ごとに活動報告書の書式は異なります。東海大学の活動報告書には、黒のボールペンで記入し、訂正する場合は修正液等で消してから書き直すという記入上の注意があります。手書きで提出するか、印字したものを貼るのかも大学によって違うため、募集要項の記入例のページを先に確認します。愛媛大学の入学者選抜要項は、96ページに出願書類として活動調書・推薦書・活動報告書を作成する章を設けています。次の3点を、自分の言葉に置き換えず、募集要項の原文のまま書き写しておきます。
| 確認する項目 | 確認する場所 |
|---|---|
| 指定字数 | 活動報告書の記入例ページ |
| 提出形式(手書き・印字) | 記入上の注意事項 |
| 使う筆記具の指定 | 記入上の注意事項 |
指定を確認せずに書き始めると、あとで字数を大きく削る手戻りが発生します。
ステップ3 AIに事実を並べてもらい、字数配分を決める
ステップ1で書き出したメモをAIチャットに渡し、指定字数に収まる構成案を作ってもらいます。次のプロンプトをコピーして使えます。
以下は探究活動の記録メモです。総合型選抜の活動報告書として、指定字数に収める構成案を3パターン考えてください。それぞれ「課題を決めた理由」「調べた方法」「分かったこと」「次の課題」の4項目に、何字ずつ配分するか示してください。事実を書き足さず、メモにある内容だけを使ってください。 [ここに探究ノートのメモを貼る] [ここに募集要項の指定字数を書く]
出てきた構成案とメモを見比べ、AIが事実を作り足していないかを確かめます。数字や固有名詞が1つでもメモに無ければ、その案は使いません。
ステップ4 AIの下書きを自分の言葉に直す
構成案が決まったら、各項目の文章を書いてもらいます。出てきた文章は、そのまま提出しない前提で進めます。直す観点は3つです。1つ目は、自分が実際に体験していない表現を消すことです。2つ目は、数字や固有名詞がメモと一致しているかを確かめることです。3つ目は、語尾や言い回しを自分が普段使う言葉に置き換えることです。直したかどうかは、声に出して読んだときに自分の口調に聞こえるかで確かめられます。
ステップ5 提出前に自己点検する
書き上げた文章を、指定字数・事実の一致・言葉遣いの3点で見直します。配布するワークシートの点検欄に沿って、提出前に一つずつ確かめます。声に出して読み、詰まる箇所があれば文を短く分けます。
活動報告書の指定字数や記入方法は、大学・学部ごとに異なります。この記事の手順は下書きづくりの補助であり、提出前に募集要項の原本を確認してください。
活動レポート絞り込みワークシート
katsudo-report-shiborikomi-worksheet.mdMarkdown4ステップ・記入欄20以上
提出までに、募集要項の原本をもう一度確認します
活動報告書の評価基準や、どの書き方が選考で有利かという判断は、この記事の範囲外です。仕上げた文章を提出する前に、指定字数と書式を募集要項の原本と照らし合わせます。医療系学部など特殊な様式が必要な場合は、学校の進路指導窓口に相談する選択肢があります。
よくある質問
活動報告書の書き出しはどう考えればいいですか。
書き出しに決まった形はありませんが、課題を決めた理由から始めると、そのあとの調べた方法や分かったことに自然につながります。事実をメモから選ぶ手順を先に済ませておくと書きやすくなります。
総合的な探究のレポートと総合型選抜の活動報告書は同じ書き方でいいですか。
指定字数や提出先が違うため、同じ文章をそのまま使うのは難しいことが多いです。探究ノートの記録を、それぞれの指定に合わせて選び直す作業が要ります。
LIMITS この手順で解けないこと
- 活動報告書の評価基準や、どの書き方が選考で有利かという判断はこの記事の範囲外です。
- 大学・学部ごとに指定字数や書式が異なるため、募集要項の原本確認が必要です。
- 医療系学部など特殊な様式が必要な場合は、学校の進路指導窓口への相談が選択肢になります。
できることだけを並べても判断は早くなりません。扱えない範囲を先に出しています。
参照した資料
資料 文部科学省「高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説 総合的な探究の時間編」 (平成30年7月発行。探究の過程(課題の設定・情報の収集・整理分析・まとめ表現)の枠組みを参照)
資料 愛媛大学「入学者選抜要項」 (96ページの出願書類(活動調書・推薦書・活動報告書)の作成に関する章を参照)
資料 東海大学 活動報告書(記入上の注意事項) (2024年6月公開。黒のボールペンでの記入・訂正方法についての注意事項を参照)
資料 帝京大学医学部「総合型選抜 活動報告書」 (2026年度版。活動報告書の記入方法欄の様式を参照)

